中学生の頃のワタシは、いつの間にかいなくなっていた。

今なら、漫画アプリで「午前三時の無法地帯」がタダ読みできるらしい。

 

 

Twitterの広告手法は素晴らしい。

 

漫画が好きで、労働を考えている、20代女子、、、

なんてことを青い鳥には知られてしまっているのか。

 

青い鳥は、人を駄目にしていく。

(「午前三時~が全話無料」という広告に釣られて、課題そっちのけで読んでしまった)

 

 

 

ねむようこさん作の「午前三時の無法地帯」。

 

初めて知ったのは、私が中学生ぐらいのとき。浅野いにおさんの漫画が好き期ぐらいだった気がする。絵の可愛さと、「無法地帯」という中学生が好きそうなワードに魅かれて、本当に何気ない理由で、手に取ってしまった。

 

「取ってしまった」というのも、中学生が読むにしては、あまりに過酷な労働環境が物語の設定にあるからだ。主人公は専門出身 新卒の女の子。勤めることになった会社が、午前三時にも全員フル稼働。家にも帰れない、お風呂も入れない、変わった仕事仲間、失う女子力…

 

それでも主人公は、仕事に向かう。

仕事が楽しいからだという。

 

読んだ中学生の私は、こんなにも働かなくちゃいけないのか、そもそもこんな労働環境が日本にあるのか、てか主人公なんで辞めないの!と、とても驚いたのを覚えている。こんな現状が社会のどこかにあるのだとしたら、私は社会人なんてなりたくない。楽しいわけなんかナイ。

 

いやだいやだ と駄々をこねて、

漫画も1巻で読むのをやめたような気がする。

 

 

20代になったいま、中学生の頃と比べて、

「私変わったな」と思った。

 

いやだいやだ で終わらせられなかった。

こういう社会もある と受け入れられるようになった。

受け入れられるようになっちゃ、ヤバいのかもしれないが、

これも現実なんだなと思うようになった。

 

受け入れられるようにした、「現代社会」もどうかしているのかもしれない

けどなにより、いやだいやだ と言っていた あの頃のワタシっていないんだな

 

と思うと何より寂しいのです。

 

 

 

午前三時の無法地帯」はとっても面白いです。

キャラクターがいい。過酷な環境でも、楽しそうな主人公が何より可愛いです。